ブレーカのお話
2022年が始まり、早くもひと月過ぎようとしております。
コロナ禍も収まるまではまだ時間がかかりそうです。
何かと我慢を必要とすることも多いですが、少しでも早く平穏な日々が戻ってきますように。
今さらですが、2022年最初の投稿はブレーカを取り上げたいと思います。
「ブレーカがよく落ちる」というご相談が増えています。
ここで問題になるのは、どのブレーカが落ちるかです。
上記のように、分岐回路(安全ブレーカ)が落ちる場合は、その回路は過負荷(電気の使い過ぎ)です。
・電子レンジやポット、ホットプレートなどを同時に使用しない。
・暖房器具を差し込むコンセントを変えてみる など、使い方を工夫してみましょう。
一方、こちらのブレーカが落ちる場合はちょっと厄介です。
どこかで漏電が発生している可能性があるということです。
分岐回路(安全ブレーカ)を全てOFFにしてから漏電ブレーカをONにし、
安全ブレーカを一つずつONにしてください。再び漏電ブレーカが落ちたら、その回路で
漏電が発生していることがわかります。
何らかの改善対策を取る必要があります。ぜひご相談ください。
また、「漏電ブレーカがよく落ちるので電力会社に調べてもらったが、漏電していないと言われた」
というご相談もあります。
古くなった漏電ブレーカの経年劣化による誤作動というパターンです。
この場合は、ブレーカもしくは分電盤本体の交換が必要です。
漏電ブレーカの内部が故障し、ONにすることができなくなるという事例もあります。こうなってしまうと
取り替えるまで停電が続きますので、注意が必要です。
ブレーカや分電盤は壊れないものではないので、長年使われている場合は時々点検してみてください。